地震

車に乗っていても解るくらいの揺れ。
すぐラジオとテレビをつけました。
20km未満の震源でM7弱、これはでかい。

今新潟方面は電話がつながりにくくなっているとのこと。
以前、ツーリングに一緒に行った人たちは新潟の方が多いので、心配です。
ひとりをのぞいて大丈夫だと確認できたそうですが…
#家はめちゃくちゃらしいですが。

せっかくなので電話がかかりにくくなる原因をレクチャーしよう。
まず、電話網がどうなっているかというと、電話網というのはある地域を統括する大きな交換機が全国にいくつかあり、その交換機の下に各県の統括交換機が接続され、さらにその交換機に市を統括する交換機が…という形で接続されています。
そして、回線交換なので、トラヒック量はある程度予測でき、それにあわせた収容設計を行っています。
トポロジ的には効率的に収容されたスター型ネットワークといえます。

では輻輳とはどうなることか?
今回の場合、地震が発生すると、新潟地方に呼が集中します。
今回は小千谷市が被害が大きいと解っているので、小千谷市を統括する交換機に呼が集中します。
市を統括する交換機は処理しきれなくなるので、県統括の交換機にうちの市に接続しないようにしてくれーと連絡します。すると県の交換機で呼を絞るわけです。
すると、さばけるトラヒックが減るわけですから、最初よりもさらにトラヒックに待ちが発生することになります。
その間にどんどんどんどん電話がかかってきます。
処理能力をわざと落としているため、どんどんトラヒックがたまります。
そして電話がつながりにくくなるのです。
何でこんな処理をするかというと、110番とか119番の電話を高確率で繋げるようにするためです。
『決して交換機がパンクしたから』、ではありません。ここ注意。試験に出るよー
交換機がパンクしないように、緊急通報はいつでも繋がるように、制限をかけているのです。
なので、こういうときはおとなしく待って、とりあえず災害伝言ダイヤル(171)へ電話してください。
災害伝言ダイヤル
参考:NTT東日本の輻輳説明ページ
補足ですが、こういう場合は、外から入ってくるトラヒックを制御しているので、市内や県内であれば比較的繋がりやすくなります。

電話って当たり前に繋がるモンだと何となく思っていますが、裏ではいろいろ大変なわけです。